まず人間関係で問題が出やすい調舒星(ちょうじょせい)についてお話ししましょう。
算命学では人の身体に8個の星が乗っていると見ます。
そのうち、頭と胸とお腹と左手、右手の5カ所には、十大主星と呼ばれる星のうちのどれかが乗り、左肩、左足、右足の3カ所には十二大従星と呼ばれる星のうちのどれかが乗ってくるわけです。
十大主星には貫索星(かんさくせい)、石門星(せきもんせい)、鳳閣星(ほうかくせい)、調舒星(ちょうじょせい)、禄存星(ろくぞんせい)、司禄星(しろくせい)、車騎星(しゃきせい)、牽牛星(けんぎゅうせい)、龍高星(りゅうこうせい)、玉堂星(ぎょくどうせい)の十種類があり、それぞれにその星世界独特のムード、エネルギーがあり、ものの捉え方、考え方、行動に多大なる影響を与えていると見ます。
算命学の場合、生年月日(太陽暦の生年月日を明治5年以前の太陰太陽暦=干支暦に置き換えたもの)を見ることで、その人の本質をつかんでいこうとします。
例えば、生年干支が辛亥(年支透出干が壬)、生月干支が癸巳(月支透出干が丙)、生日干支が辛亥(日支透出干が壬)であれば、ここから人体星図を割り出していくわけです。
人間を捉えるときに、まず大切なのは日干です。これは肉体と精神のバランスを取るものとして大切に扱っているのですが、日干というのは日干支の天干の部分(干支の上部分)です。この人は辛(かのと)で出ているわけです。
干支の「干」は目に見えない精神・無形です……樹木に譬えれば「幹」部分です。
干支の「支」は目に見える現実・形です……樹木に譬えれば枝葉の部分です。十二支というのは現実なのです。
ちなみに、天野みきというペンネームは天干(てんかん、天の幹)から来ています。自分の生き方を鑑みたときに、なかなか難しいけれども、地上欲、現実欲から離れて、天の気、陽の気、精神的な生き方のお筆先になれたら、という想いから名付けたものです。
しかし(陽×陰=陰)……精神的な生き方が好きな人は、現実欲が勝っている人と出会えば、どうしても暗くなり、陰的になる。
落ち込んで、陰的になるならば、却って、精神的に苦しんでいる人、病気の人、悲しみの世界に入っている人の中に分け入って、力づけていくことで、自分も活性化していきます。(陰×陰=陽)の世界です。
まさに「情けは人のためならず」……運命の世界はおもしろいものです。
また、元々陽的な人は、現実欲から離れた大自然(陽的世界)の中に入れば(陽×陽=陽)で活性化して来ます。
(陰×陰=陽)……経済人でも、政治家でも、地上欲・現実欲の強い人は、同じような人と出会って揉まれて、活性化し、陽的になる。
今、選挙戦に入っていますが、候補者の皆さん、元気がよいこと、この上もない。
動乱期(陰の時代)に女性が強いのも同じ事。
話を戻しましょう。
例題の男性は日干が辛(かのと)です。
肉体と精神のバランスを取る心が辛の形をしているわけです。
心が辛……宝石のような心で、プライドが高く、気高く、特別意識があるわけです。
そして、人生の進み方が孤高です。
ですから、苦しんでいることや悲しいことがあっても、なかなか人に相談できない、打ち明けられない。
だから、孤立する。
何でも一人で解決しようとするし「他に迷惑を掛けないで、自分で処理しょう」という感じになる。そういう心を持っているということです。
この日干がどんな種類であっても、日干から見て、洩気の世界……気が洩れていく世界で、陰陽違いの場合に調舒星という星が出てくるのです。
先程、「逆縁の縁」に出てきた男性の陰占(太陽暦の生年月日を明治5年以前の太陰太陽暦=干支暦に置き換えたもの)を見ると、生年干支が辛亥(年支透出干が壬)、生月干支が癸巳(月支透出干が丙)、生日干支が辛亥(日支透出干が壬)であるとやりました。
つまり、五行説に則ると、金生水となりますから、日干・辛(金性)から見て、洩気の世界は水性の世界です。
日干から見て、年支透出干と日支透出干が壬(みずのえ、水性)となっており、なおかつ、日干とそれぞれの透出干が陰陽違いになっていますので、これは調舒星という星になります。
そうすると、この人は左手と右手に調舒星を持っているということになります。
ちなみに、日干が甲(きのえ)であれば、丁(ひのと)が出てくれば調舒星になります。日干が乙(きのと)であれば、丙(ひのえ)が出てくれば調舒星になります。日干が丙(ひのえ)であれば、己(つちのと)が出てくれば調舒星になります。日干が丁(ひのと)であれば、戊(つちのえ)が出てくれば調舒星になります。日干が戊(つちのえ)であれば、辛(かのと)が出てくれば調舒星になります。日干が己(つちのと)であれば、庚(かのえ)が出てくれば調舒星になります。日干が庚(かのえ)であれば、癸(みずのと)が出てくれば調舒星になります。日干が壬(みずのえ)であれば、乙(きのと)が出てくれば調舒星になります。日干が癸(みずのと)であれば、甲(きのえ)が出てくれば調舒星になります。
「逆縁の縁」に出てきた男性に話を戻すと、調舒星が出てきた場所の意味合いを言えば、左手は現実行動のスタートの場所。右手は現実行動のまとめの場所なのです。
そして、調舒星は反発反抗心が強く、気むずかしがり屋で孤独の星です。完璧主義者で、感性が鋭い人なのです。
物事のスタートと結果の場所に於いて、孤独になるわけですから、芸術・風流・精神世界でないと、なかなか難しい。大勢で仕事をやっていくのに向いていないわけです。
(この続きは、また後日に)
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